県では、子どもの居場所づくりに関心のある人がつながるための交流会を、佐賀市天神のグランデはがくれで開催しました。
NPO法人「全国こども食堂支援センター・むすびえ」理事長で、社会活動家の湯浅誠さんが「子どもの居場所を支える地域の力」のテーマで講演し、子ども食堂を通じての地域交流の促進を呼び掛けました。

 湯浅さんは、子ども食堂は現在全国に約3700か所あり、増加傾向にあることや、福祉に関わる人だけでなく、自治会や企業、お寺など地域で支え合っていることなど現状を紹介し、「初めは子どもの貧困対策が目的でつくられたが、現在はそれに加え、地域の高齢者などが子どもから活力をもらう場となるなど、地域交流拠点づくりの目的でもある」と語りました。

湯浅さんはその上で「子ども食堂は増加しているが、それでも少ない。各小学校地区に一つの子ども食堂をつくる必要がある」と課題も述べました。

当日は、地域で子どもの居場所を支援する人や支援したいと考える企業、団体など県内外の約100人が参加されました。

※同様の交流会は、佐賀地区のほか、今後、唐津・鳥栖・武雄地区で開催する予定です。